GoodReaderを使ってiPhone、iPadでIllustratorのaiファイルを見る
2016/03/21
紙系のデザインの仕事の場合、たいがいIllustratorを使うのだけど、出先の空き時間なんかにiPhoneとかiPadで作りかけのファイルを見ながらいろいろ考えをまとめたり出来ると便利だな、と思って、何か方法がないか調べてみた。
仕事のファイルは基本、全部DropboxとGoogle Driveに置くようにしているので、それぞれのアプリで直接閲覧できればベストなんだけど、残念ながらいずれも非対応。Dropboxなんかはダウンロード中にAIファイルのアイコンが表示されるので、ちょっと期待したんだけど。
で、別アプリで開けば見れるんでは?と思って、Dropboxで落としたファイルをアプリ連携でGoodReaderを使って開いてみたら、あっさり閲覧できた。ちなみにIllustratorのバージョンはCS5.5(Illustrator CS5.1)。すごいなGoodReader。
ただ問題もいくつかある。
1)容量がでかいと落とすのが大変
自分の場合、最近はたいてい画像を埋め込んでファイルを作成するので、ちょっとグラフィカルなものだとA4ペラ程度でもすぐに数十MBに膨れあがってしまう。出先だと3G回線ということも多いので、都度、ファイルをダウンロードするiPhone、iPadでは落とすのが大変。日中の都心とかだと事実上使い物にならないかもしれん。。
※仮に埋め込み画像ではなく、リンク画像でファイルを作成していた場合、そもそも表示できるんだろうか....調べるの面倒なので試したことある人、教えてください。
2)CMYKで作っているので色が転びまくり
これはAIファイルだけでなく、PDFでも同じだけど、まあ厳密に色味を見たいわけではないので、それほど問題ではない。iPhone、iPadで色が変わってしまうのは、CMYKでのカラー管理が無いことが原因らしいね(下記ページ参照)。
iPhone、iPad、カラーマネージメントの不思議: DTP-Sブログ-ひねもすデジタルビヘイビア
とはいえ、いちいちPDF保存しておかなくても、iPhone、iPadでIllustratorファイルの内容を直接確認できるのは非常に便利だ(ファイル保存時に「PDF形式で保存」をチェックしてないとダメっぽい)。iPad 3だとA4サイズの原稿の場合、4ptぐらいの文字まで読めるので実用性で言うとかなり高い。
試しにPSDファイルも試してみたけど、これはDropbox、Google Drive、GoodReaderとも全滅だった。残念。
AIファイルの閲覧について言えば、SneakPeekというアプリもあるみたいね。AIファイルだけでなく、InDesignのファイルも読めるらしい。詳しくは下記参照。
[iPad, iPhone] SneakPeek: 外出先でも .indd や .aiファイルを開けます - AppBank
InDesignはあんまり使うことがないので、GoodReaderで事足りるかな。上の記事によれば、SneakPeekではファイルサイズが100MBほどになると閲覧できなくなってしまうみたいだけど、GoodReaderでは約100MBほどのAIファイルは難なく開いた。AIファイルの閲覧に関して言えば、GoodReaderの方が優秀かもしれん。
というか「出先で仕事のファイルをうんぬん....」とか言って仕事に追われてる風な自分が情けないというのもあるな。