Hero of the Day

日々の雑感を徒然に

アニメ業界も音楽業界と似たビジネスモデルになっていくのか....

      2015/03/03

『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』を手がけた山本寛氏のインタビュー。

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1007/26/news010.html

DVDはタダで撒いて、グッズで稼ぐというビジネスモデルを「先祖返り」と言うところが面白いな、と。現場じゃ、面白いとか言ってられないだろうが。

音楽業界ではソフト(CD)じゃなくて、興業・マーチャンダイズで稼ぐというのが、もはや常識といえる状況だが、これもすでに70〜80年代のアニメが先取りしていたというわけ。

英国の新聞に新譜を無料添付した Prince なんかも、まさに同じビジネスモデルだろう。チャートとは無縁になった今もミュージシャンの年間収入のランキングでは常連、というのがスキームの正しさを証明しているように思う(レコード会社の中抜き無しに自分で全て切り盛りしてるせいもあるだろうが。ところで、その無料配布した最新アルバム「20Ten」は初期作品の雰囲気もあっておすすめ)。

あと作画のクオリティを過剰に求めるあたりは、いまの漫画業界にもあてはまるんじゃないかと思う。アシスタントたくさんやとって赤字....みたいなところは、まんま同じ。漫画家さんは、なんか作画のクオリティ(というか画の緻密さ)を落とすのを病的に怖がってるよね。これは身近にいる本職に聞いたので、まあ、今時の傾向って言っていいと思う。気持ちは分からなくもないが。

インタビューの中で「借り暮らしのアリエッティ」に言及するところがちょっとあるんだけど、実はこれ、試写会のチケットをもらって観に行きました。確かに画はジブリクオリティできれいだったけど、面白さで言えば、かなり悲惨な出来。30分ぐらい寝てしまったしな.... 宮崎さんは「よくやった!」と監督を激賞したそうだけど、鈴木Pのプロモーション用の作り話だよな、きっと。

十代の頃、一生懸命、観ていたこともあって、アニメ関連のニュースは割りと追っているが(今はうちのチビが観るのを横でチラ見するぐらい)、なかなかいい話が無いなあ、と思う。情熱を持って、取り組んでるクリエイターはたくさんいると思うので、なんとかがんばって欲しいところだ。

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