Hero of the Day

日々の雑感を徒然に

俺物語!! 第7巻、また続きが楽しみになってきた!

      2015/12/12

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先日の週末はあいにくの雨模様&体調不良だったので、久しぶりに自宅にこもって読みかけの漫画の最新刊をチェックしました。

というわけでまず「俺物語!! 第7巻」。

最初に読んだ時にはすでに2巻まで出ていて「ナニこれ、面白い!」と一気に読んでしまった「俺物語」。

ジャンル的には少女漫画ですが、男(かつ中年)の自分が読んでも面白いです。マーガレットコミックスということでメンズには、結構こぼれちゃってる作品じゃないでしょうか。ぜひ男性におすすめしたい。

話的には、

「身長2m・体重120kgで運動神経抜群だが、ルックス的にはゴリラ顏でいままで女性にはさっぱりモテた経験がない高校1年生の主人公」

「たまたま電車で遭遇した超美少女を痴漢から助けたところ何と相思相愛の仲に!」

というストーリーで、普通なら、

「そんな都合のいい話あるか!」

と思わずツッコミたくなる設定なのですが、読んでいると「猛男〜(←主人公の名前)、いい彼女さんできて良かったなあ(涙)」となってしまうわけです。

なんでそんな感想になってしまうかというと、とにかく、この漫画「出てくるキャラがみんなイイ奴」なんですよ。

ちなみにこれが猛男。

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主人公の猛男と付き合うことになる「大和(やまと)」にしろ、幼馴染の「砂川」にしろ、みんな本当に「いい奴」。

これが大和。カワイイです。

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砂川。イケメンです。

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いい奴っていってもなかなかピンとこないかもしれないですが、何というか「相手を思いやる気持ち」に溢れている感じなんです。

最近の世知辛い世相だと、どうしても「俺が」「私が」と自分のことばかり主張したりだとか(「自己プロデュース」とかうんざりですよね...)、損得勘定ばかりに敏感で「勝ち組」「負け組」なんて言ってみたりだとかになりがちなんですが、この漫画のキャラクターにはそういうところが全然ない。

常に相手のことを思いやって、時には自分の気持ちを殺す(実際にはそういうつもりはないのでしょうけど)ぐらいの行動をとってしまうようなエピソードがこれでもかーと描かれていて、なんというか自己犠牲の精神というか、読んでいてグッとくるわけです。

書いてて思ったんですが、このツボにはまる感覚って「本当にいいもの(人)はいつか必ず認められる」ということが具現化されていることへの共感なのかなあ、と。

主人公の猛男は男友達からするとすごく「いい男」なのに、その男らしすぎるルックスから女性にはモテたことがなかった。でも純粋なハートの持ち主である大和には(本物を見抜くことができる鑑識眼をもった女性には)、その良さがストレートに分かったんですね。

自分も経験がありますが、仕事にしろプライベートにしろ「いつか分かってもらえる」と思って我慢した、耐えた、ってことありませんか。

そういう「理不尽さに耐え続けて遂に報われる」というカタルシスがこの漫画の人気の要因だと思いますがどうでしょうか。あくまでオトコ目線の感想なので、女性はどういうポイントがツボで読んでいるのか分かりませんが。。

というわけで、ぜひ第1巻ぐらいは騙されたと思って読んでもらいたいです。特に男性諸君には!

あとマーガレット編集部に言いたいのですが、Kindleのサンプルは最初の1話分をまるっと読めるようにした方がいいと思います。絶対、続きが読みたくなるはずなので。

 

そんな調子で第2巻までは、ガーッと読んでしまうのですが、第3巻〜第5巻あたりになると、猛男と大和のラブラブ話とか、砂川のお姉さん(この人も実は猛男に惚れていた)の話とか、最初の方の巻のインパクトからするとちょっとマンネリかなあ、という印象で「ああ、このまま似たようなエピソードが拡大再生産されるラブコメ漫画になってしまうのかなあ...」と思っていたのですが、第6巻では、

「猛男に妹ができる?!(猛男、高校生だぜ?)」

「ついに砂川に彼女ができる?!(あのオンナ嫌いに?)」

という展開に。

猛男母の出産(第一子が高校生なのでかなりの高齢出産です)とか、そもそもドラマチックなエピソードがあったこともありますが、個人的にはまた盛り上がってきたところでの第7巻。

この巻では砂川と彼に想いを寄せる「ゆきかちゃん」の話がメインになります。

ちょっと不思議ちゃんな「ゆきかちゃん」は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、片思いの微妙な気持ちの動きがよく表現されていて自分としてはすごく共感できました。

ただ、この歳になると「好きって言った方がいいか、それとも気持ちを隠してずっと見つめている方がいいか」という葛藤は無くなりますね、すぐに「惚れてる」って言っちゃうと思う。(オイ!)

そのあたりの感情はかつてそうだった自分の気持ちを思い出しながらの共感ではありますが。。

第7巻でメインとなるテーマは「やっぱり誰かを好きになるのはいいな」というもの。名セリフも連発なので、ぜひ読んでもらいたいです。

この週末には他にも4、5冊の漫画をチェックしたので、また感想を書きます。

 

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