MacBook 2016を購入した
いまさらだがMacBookを購入するべきだったのか再考してみる
急に思い立って、MacBook 2016を購入することにした。
今週中に届く予定。
購入したのは下位の256GB SSDのモデル(148800円/税別)だ。
上位モデル(+36000円)はクロックとSSD容量が上がるが、クロックの違いはわずかで、価格差はほぼSSDの増量分のように思われるので、選択しなかった。
購入理由はいろいろあるのだが、今月から「自宅」「別宅」「職場」「別事務所」の4か所で仕事をすることになるのが大きい。
このうち作業環境(Mac)があるのは「職場」「自宅」だけなので、他の2か所にはMacを持ち込むか、Macを常設する必要がある。
さすがに常設用Macを2台も購入するわけにはいかないので、ノートタイプのMacを持ち歩くことにした。
いま使っているメインマシンはMacBook Pro Retina 13" Early 2015で、自宅と職場以外で仕事をする必要があるときはこれを持ち歩いているのだが、重量が1.58kgと少々重たい。
MacBookなら0.92kgだからかなり負担は軽くなりそうだ。
まあ、店頭で触ってみて急に欲しくなったMacBookをいろいろ理由をつけて購入するという感じではある。
ほとんど衝動買いに近いかたちで買ってしまったせいか、調べていくといろいろ考慮するポイントが出てきたので、今後の使い方も含め、備忘録的に書いてみようと思う。
そもそもMacBookは作業に必要なパフォーマンスがあるのか
現状の仕事はウェブデザインがメインでたまに印刷物、テキストライティング、Officeを少々といったところだ。
まずはこれらのアプリがまともに動くのか、また現在使用しているMacに比べて使い勝手はどうなのか、といったあたりを考えてみる。
一番ネックになりそうなのはデザインで使うPhotoshopとIllustratorだろう。
現在使っているのは、自己所有のMacBook Pro Retina 13" Early 2015と職場のiMac 5K 27"だ。
どちらも作業環境としてはまったく問題ない。
これらの機種と比較して、持ち運びの利便性とトレードオフでどれくらいパフォーマンスが落ちるかが問題になりそうだ。
マルチコアのベンチマークを比較するとこんな感じ。
- MacBook Pro Retina 13" Early 2015 6445
- iMac 5K 27" 12701
- MacBook 2016 5065
参照: Mac Benchmarks - Geekbench Browser
職場のiMacは4コアということもあってダントツだが、MacBook Proと比べるとMacBookは約70%のパフォーマンスということになる。
ただし、MacBookはメモリが8GBしかない。
MacBook ProとiMacはメモリが16GBあるので、実際の体感値を比較するとMacBook Proの半分くらいになるんじゃないかと思う。
とはいえ、MacBook Proで作業していると、かなり処理能力には余裕がある感触なので、それほどストレスを感じずに使えそうな気はする。
ただ、MacBook ProとiMacでは、SafariとChromeとで100ページ近くタブを開いていることが多いのだが、メモリ8GBだとさすがにそういう使い方はできなさそうだ。
4K外部モニタにつなげて使う
作業効率を考えると、MacBookの液晶画面では画面が狭すぎるので、外部モニタを繋ぐつもりでいる。
外部モニタは4Kで考えていたのだが、なんと!MacBook 2016は外部接続のディスプレイは4Kだとリフレッシュレート30 hzまでしかサポートしないらしい。
Mac で 4K ディスプレイと Ultra HD TV を使う - Apple サポート
30hzがどれくらいの表示品質なのかは実物を見たことがないのでよくわからないのだが、カーソルの残像がはっきり見えるなど、とても常時使用できるような代物ではないらしい。
最新のMacなら当然4Kもフルサポートだと思っていたのだが、これは完全に予想外だった。
一時は注文のキャンセルも考えたのだが、いろいろ調べてみるとパッチを当てることで4K / 60 hzの表示も可能なようだ。
How-To: Drive a 4K display at 60 Hz with the 2016 MacBook | 9to5Mac
この記事によれば、MacBook 2016はスペック的に4K / 60 hzで外部出力ができるようなのだが、何らかの理由で現時点では使用できない状態にされているということらしい。
実際に4K / 60 hz接続で使っても熱を持つなどの異常は起きないようなので、将来のOSアップデートで開放される可能性もあるのでは、ということだ。
また記事に付いているコメントを読むとこのパッチを当ててもApple純正のHDMIアダプタから4Kディスプレイに接続しても4K表示はできないようだ。
なお、この記事で使われているのはLG 27UD88-Wというモニタである。
このモニタはUSB-Cケーブル1本でディスプレイ表示と接続したMacBookへの給電ができる「USB-Type-C拡張機能」を備えているのだが、これが4K / 60 Hz出力の鍵になるようだ。
手軽につなげて高性能:時代を先取り! 「USB Type-C拡張機能」対応の新型デバイスを選ぶ (1/2) - ITmedia PC USER
価格は最安値で78,235円と一般的な4Kモニタが5万円台で買えることを考えると少々高めだが、MacBookで4K / 60 hz接続するにはこれしか選択肢はなさそうだ。
とりあえず外部モニタで作業する環境は作れそうなことがわかったが、MacBookとこのモニタの価格を合計すると約23万8000円と、iMac 5K 27"が買えてしまう金額になってしまう。。
iMacの方が画面も大きく性能も段違いに高いので、普通はそちらにするべきだとは思う。
今回は持ち歩き必須だから仕方ないといえば仕方ないのだが。。複雑な気分ではある。。
(iMac 5K 27"は作業環境としては、ベストといえる快適さなので持ち歩く必要がないなら絶対これを選ぶべきなのだが。。)
複数の仕事場で電源を確保する
複数の場所でMacBookを使うのであれば、充電方法も考えなくてはいけない。
とりあえずMacBook本体にひとつ電源ケーブルが付属するので、これを持ち運べばいいのだが、荷物をできるだけ減らしたいのであれば、作業場所に電源を常設しておく方がいい。
自宅には以前購入したAnkerのUSB-Cポート付きの充電器があるのでOK。
この充電器については別ブログで購入記事を書いたのだが、Apple純正のUSB-C - Lightningケーブルでないと充電がうまくいかない。
新規で買うと充電器と純正ケーブル合計で約7000円もするので、今回たまたま購入済みだったとはいえ、もう一組電源アダプタが欲しい場合、それぐらいの追加コストが必要になるということになる。
(ちなみに充電器もケーブルも純正にすると約9000円。高すぎるだろ、Appleよ。。)
職場の方はiMacがあるのでMacBookを使うことはないだろう。よって充電の必要はなし。
別事務所の方には上述のLGのモニタを購入すれば、充電器の必要はなくなる。
あとは別宅の方だが、ここに標準付属の電源を置いておけば、持ち歩く必要は無くなりそうだ。
その他の周辺機器
その他、MacBookに接続しそうなものというと、自宅にある大量のHDDとScanSnapぐらいだ。
これらはUSB接続しないとどうにもならないので、USB-C対応のUSBハブが必要になる。
いろいろ物色してみたが、MacBookのカラバリと同じラインナップを持つこの製品が良さそうな感じではある。
Amazon.co.jp: HooToo Type-C 3 USBハブ 3.0ポート Type-Cチャージング HT-UC001: パソコン・周辺機器
価格は6,599円と決して安くないが、これがあれば自宅で使うときには問題なく周辺機器と接続できそうだ。
MacBookは金食い虫だ...
実際に製品が届いていないので、これまで書いてきたのはあくまで「予想」の範囲を出ないとも言えるが、基本的にこの構成で満足のいく作業環境が構築できるのではないかと思っている。
実機が揃ったら検証レビューを書いてみようと思う。
今回いろいろ検討してみて思ったのは、MacBookは本体以外にいろいろ出費がかさむなあ、ということ。
MacBookにあと3万ちょっと足せばMacBook Pro Retinaが買えてしまうわけだが、追加の出費を考えるとこの価格差はあってないようなものかもしれない。
もっとも実際にMacBookに触ると、そういう現実的な判断が吹っ飛ぶほどのマシンではあるのだが。
ちなみにカフェで作業するのは嫌いなので、ドヤ顔用マシンとしてはあまり役に立ちそうにない。
勢いで買ってしまったが、いままで持ち歩いていたiPad Pro 12.9"とも微妙にかぶっていて、両方持ち歩くべきかどうかも思案中。
悩みは尽きないな。。