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日々の雑感を徒然に

法人向けのOffice365で取得したMicrosoftアカウントはアプリ連携ができない

      2016/05/19

Microsoft-OneDrive-logo-large

Officeアプリはサブスクリプション型のOffice365を利用しているのですが、無償で使えるはずの1TBのOneDriveがiPhoneアプリなどでうまくアプリ連携できないというお話です。原因は完全に突き止められたかどうか分からないのですが、どうも法人向けのOffice365でMicrosoftアカウントを取得したのが原因のようです。

これからMicrosftアカウントの取得やOffice365を購入する方は要注意かと思われます。

※2016.05.13追記しました。

アプリ連携でOneDriveからファイルを読み込みたい

もともとOffice365 for Small Businessというプランを契約していて、1TBのOneDriveが無償利用できることは知っていたのですが、すでにDropBoxもGoogle Driveも契約中で(それぞれ1TB)、オンラインストレージについては特に容量的に足りない状況ではなかったので、ずっと利用しないでいました。OneDriveは連携できるアプリも少なかったですからね。

ですが、最近になってiPhoneアプリなどでクラウド連携先としてOneDriveが選択できるものが増えてきたので、せっかくなので使ってみようと思いたったところまでは良かったのですが、アプリ連携時にアカウントログインするところでいきなりつまづいてしまいました。

試したのは「Cloud Beats」「Evermusic」というアプリです。どちらもDropBoxなどのクラウドサービスから音楽ファイルをストリーミング、またはダウンロードできる機能が売りのアプリです。Apple Musicのダウンロード機能がまともに使えないのがそもそもこの手のアプリを使おうと思いったった理由なのですが、そのあたりの経緯はまた別の機会に。

どちらのアプリも設定画面で利用したいクラウドサービスのアカウントを入力すると利用できるようになっています。DropBoxとGoogle Driveについてはあっさりログインしてファイルをブラウズできるようになったのですが、OneDriveだけはOffice365を申し込んだ時に作成したMicrosoftアカウントを入力しても、アカウントが存在しない、またはパスワードが間違っていると警告が出てログインできません。

試しにデスクトップのMacからOffice365のポータルにログインしてみたのですが、アカウントもパスワードも問題なく、普通にログインできます。

アカウントの種別に「法人」「個人」があるあたりが怪しそう

他に似たような症状で困っている人はいないか検索してみたのですが、同じような事例は見当たりません。しかし、いろいろ調べているうちにOffice365のログイン場所が複数あるという情報を見つけました。

Office 365 にサインインする場所 - Office 365(Microsoftサポートページ)

どうもこのあたりが怪しそうです。試しにMicrosoftアカウントのポータルである「https://login.live.com/」でログインしてみると、こちらからはログインはできませんでした。Office365のポータル「https://products.office.com/ja-JP/」からは当然ながらログインできます。

ここからは推測ですが、僕のMicrosoftアカウントはOffice365の法人向けサービスで取得したアカウントなので「法人用Microsoftアカウント」になっているものと思われます。上記のMicrosoftサポートページに記載されている通り、法人向けMicrosoftアカウントは専用のログイン場所からでないとログインできません。つまり「一般向け」Microsoftアカウントのログイン場所からはログインできないということです。

おそらくですが最初に書いたiPhoneアプリのOneDrive連携の接続先は「一般向けMicrosoftアカウント」の接続先になっているんじゃないかと思います。そのため、法人向けアカウントが蹴られてしまうんじゃないでしょうか。

ちなみにOneDriveのiPhoneアプリである「OneDrive」では問題なくログインができていますが、これは一般向けアカウントでも法人向けアカウントでもログインできるようにしてあるそうです。

僕はMacユーザーなのでOffice365 for Businessを使う段になって初めてMicrosoftアカウントを作成したのですが、一般のWindowsユーザーであればすでに「一般向けMicrosoftアカウント」を持っているので、こうしたトラブルに出くわしていないのかなあ、と思われます。

あと最近出た「Office365 Solo」でMicrosoftアカウントを作成すると一般向けアカウントになるのではないかと思います。ここは完全に推測ですが。

来年の1月にOffice365の更新なので、そこでSoloに切り替えるという手もあるのですが、Office365 for Businessは5台までOfficeのインストールが可能なんですよね。Soloの2台までという制限だと微妙にもう1台分必要になったりするので、そのまま更新ですかね。。

結論として、

  • Office365 for BusinessでMicrosoftアカウントを取得すると法人向けアカウントになる
  • 法人向けアカウントだとiPhoneアプリなどのOneDrive連携が利用できない
  • iPhoneアプリでもOneDriveやOfficeアプリなら法人向けアカウントでログイン可能
  • ブラウザでOffice365またはOneDriveにアクセスした場合は法人向けのアカウントでもログインできる

ということでしょうか。

残念ながら僕の環境では、iPhoneアプリと連携しての利用はダメっぽいですね。iTBあれば音楽ファイルの保存先としては十分すぎると思っていたのですが。ちなみにComicGlassもちょっと前にOneDrive連携ができるようになりましたが、こちらのアプリでもログインできませんでした。

以上、多分に推測が含まれていますが、実際に使えていないのは間違いないので、こういうこともあるということで参考になればと思います。

 

追記2016.05.13

いろいろ調べた結果、Office365のアカウントとMicrosoftアカウントは別物だということが分かりました。

こちらの記事で知ったのですが、マイクロソフトの公式サイトにも記載があります。

MicrosoftアカウントとOffice 365アカウントは違う!

Office365のアカウントは「職場用」(法人用)Microsoftアカウントは「個人用」で、統合も不可ということです。なんじゃそりゃ。。

そうなると、「じゃあ、iPhoneアプリ連携で1TBのOneDriveを使うにはどうすればいいんじゃ!」となるわけですが、やはり上の記事で書いた通り、個人向けの「Office365 Solo」を購入して、Microsoftアカウントを取得する必要があるようです。

1TB の Onedrive ご利用方法 - Microsoft Office

Office 365 for Businessで契約している以上、OneDriveの1TBはOneDriveアプリOfficeアプリから使うぐらいしか、使い道が無さそうです。。1TBあっても無駄ですね。。

記事に書いた内容はおおむね正しかったですが、OneDrive 1TBは使えないという残念な結果ですが、何らかの改修がおこなれることを期待しましょう。。

追記2016.05.19

こんな記事を見つけたので参考までに。

やはり個人用とビジネス用は別モノなんですね。統合する動きもあるようですが、あくまで「共存」できるだけのようです。。うーむ。

OneDriveとOneDrive for Businessを共存して使う - penchi.jp

 

参考リンク

バックアップ先としての「容量無制限のOneDrive」はやっぱり心強いですぞ | Tipstour

Officeを買うなら1年契約の『Office 365 Solo』が圧倒的におトクな理由 - 週刊アスキー

iPhone/Android/Macと共有できる:まだ知らない人のためのOneDrive入門(2015年7月更新版) - @IT

 

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