映画「ゾンビ・ハイスクール」を観た
2015/12/12
久しぶりのゾンビ映画。2012年の映画ですが、なぜこのタイミングで視聴したかと言うと、ずっと前にレンタルDVDからリッピングしたファイルがたまたまiPhoneの中に入っていて、帰りの電車の中で観はじめてしまったのでした。87分と短めの映画なので、ほとんど電車の中で観て、残りはうちに帰ってから見終わりました。
原題の「Detention of the Dead」の「Detention」は「居残り」といった意味です。居残り授業を受けるために学校に残っていた生徒(高校生)がゾンビに襲われるという設定。上のポスターに「落ちこぼれ生徒vsゾンビ軍団」とあるのはそういったわけです。内容的にはホラーコメディになります。
結論から言うと「ひどい出来の映画」です。おそらく低予算映画だと思うので(Wikipediaで調べたら50万ドルらしい)、特殊撮影など作りが多少安っぽいところもありますが、プロダクションについては個人的にはそんなに悪くないと思います。
ただ肝心のストーリー展開や演出が最悪で、どうしてこんな脈絡のない話の展開になるのか不思議なぐらいです。登場人物の気持ちの動きも唐突すぎて、全然説得力がありません。脚本の段階で気がつかなかったのかなあ。。もっとも出来の悪いと感じる映画はプロダクション面よりも、こういう風に脚本・演出がダメというケースがほとんどですが。
ただ、見終わってからネットでレビューを検索してみたところ「ひどい出来」という意見は思いのほか、少数派のようです。Amazonのレビューだと「意外と面白かった!」と5つ星を付けている人が多く、驚きます。みんなマジですか。。。
Walking Dead情報で普段お世話になっている「もっさんのブログ」でも、
とにかく『ショーン・オブ・ザ・デッド』のような
コメディ・ゾンビ映画が好きならば、絶対に気に入るはずです。
とコメントされていて、ますます驚きます。いや、こういう作品と比べられたらエドガー・ライトも気の毒なんじゃ。。
なんか、けなしてばかりだと上目線な感じで嫌なんですが、見どころとしてはゴス少女役のアレクサ・ニコラスがちょっとかわいいところでしょうか。
この作品だとちょっと化粧が濃くて、かわいいのかどうか判別しづらいですが、別の写真だとこんな感じです。1992年生まれということなので、この作品は20歳当時の出演になります。きれいな娘ですね。
ちなみにホラー映画ではお約束のお色気シーンはほぼありません。主人公が想いを寄せるチアリーダー役の娘が下着姿になるシーンが唯一です。だから「出来が悪い」と言っているわけではありませんよ、念のため。
最近、ゾンビ映画の当たりが少なくてちょっと辛口になってしまいましたが、高評価の方も多いようなので興味を持った方はチャレンジしてみてください。当たり前ですがホラー映画なので、グロ表現は普通にあります。ゾンビ映画なのでモツ料理満載です。そういうのが苦手な人にはおすすめしません。
それにしても、ここまで一般の評価と自分の評価が食い違うのはショックでした。。あまりにもギャップがあるのでもう一度ストーリーを反芻してみたのですが、やっぱり駄作だよなあ。。。
マーケターという仕事柄、世間一般の感覚とズレ過ぎているとちょっと心配になります。。。そんな不安を覚えた作品でした。
<追記>
あまりにも不安なので映画評論のスコアリングサイト「Rotten Tomatoes」で調べてみたところ、批評家では50%、観客は24%の支持率でした。批評家はともかく観客は「ゴミ」評価ですね。
ちなみに「ショーン・オブ・ザ・デッド」は批評家92%、観客93%とぶっちぎりの高評価でした。グローバルで見れば俺の評価は正しかった!安心した!
日本のみなさんは寛大ということのようです。